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小学校から見た幼稚園と保育園 [職員室]

 毎年小学校にたくさんの子供たちが上がってきます。
 その子たちのチェック項目の一つに、保育園に行ったかどうか、と言うのがあります。

 なぜかと言うと、保育園に行ったかどうかで、小学校(そしてその後)での習熟度に大きな差が出てきてしまうからです。
 保育園に行ってきた子供は、基本的な運動能力や器用さ、そして知識の吸収力/理解力が驚くほど高いです。
 しかし保育園に行かず幼稚園だけに行った子供は、そういった基本的な能力が備わっていないので、小学校に入ってからも苦労することが多いです。

 これは、幼稚園と保育園との基本的な方針の違いと、そして基本的な教育/訓練を施すべき時期が大きく関係しています。
 保育園の時期にいろんなことをやらせて基礎能力をつけてしまえば、その後の教育の飲み込みがずっと良くなるります。ものの受け止め方や生活の知恵、指先の器用さや体の使い方。これは保育園の時期にしか出来ないことです。幼稚園に入るまで何もやっていないと、基本が無いですからいくらがんばってもなかなか覚えられません。幼稚園ではその基本的能力を身に着けるのはもう遅いです。
 また、幼稚園は保育園と違って、時間も短いし、色々な教育を行いますので、保育園のように各子供にそのような基礎能力を身につけさせるような行為をやっている暇はありません。

 なので、小学校では、新入生を受け入れる時に「保育園に行った子」と「保育園に行っていない子」でチェックをつけて分類します。明らかな能力の差がありますから。
 そして、クラスごとに能力差が偏らないようにうまく編成します。各クラスが同じような構成になるようにするんですね。

 本来、能力が有る子と無い子を同じクラスにして同じ扱いにするのは無理があるのですが、日本の教育制度の下では、「能力の無い子を伸ばすために能力のある子を犠牲にする」を採っていますのでやむを得ません。
 もし、子供の能力をもっと伸ばしたいと思ったら、そんなことをしない私立学校に行かせるしか方法がありません。残念ですね。 
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